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詩人:浮浪霊
二人で愛し合いましょう
お互いさえ居れば、もう誰も要らない、
そう思い合える関係を持ちましょう
唯一永遠の絆を結び永久に
死が二人を別つまで。
(そう呼びかける声に応えて覓征(ミユク)は嘲笑んだ)
それは違うよ 愚かなひと
愛し愛される事は強く生きていく為の支え
それが究極的には手段に過ぎない事を否定し
あたかも生に代わる根源として目指す事は瞞しだ。
自分を騙せ人を騙せても、いずれ避け難く破綻するだろう、
伝子の復讐に遭うだろう。
その終りが一年後なのか百年後なのか はたまた一万年後なのかは分らないけれども