詩人:哀華
線路の上
酷く暑くて座り込んで
気化する汗を
ほったらかした
アイツだけの
温度でさえ
思い出せない
ねぇ
このまま
機械が通り過ぎるのを
待っていようか
冗談混じりの
申し出に
二つ返事で
答えて笑った
もう何したって
かまわないから
好きなように
すればいい
ねぇこのまま
機械が通り過ぎるのを
待っていようか
半分本気の
申し出に
二つ返事で
答えて笑った
規則正しく
ステージへと仰ぐ
おびただしい数の
腕も
もはや意味さえなく
歓声の中
君だけを見てた
悲しくなるくらいに
大切だったのに
もう何したって
かまわないから
君の好きなように
したらいいよ