詩人:どるとる
僕はひとり あてどもなく歩いているんだ
何かを探している
何かを求めている
目の前にある広い世界を どこまでも歩いて行くんだ
何ひとつ きっと僕には手にする ものなんてない
いつかは全てこの身も跡形もなく消える
それでも 今僕は生きてる 大きな命をこんな小さな身体にあずけて
流れる日々の中
何もかも失ったように 空っぽのままで
僕は今日を生きる
それはくだらないことだとしても
僕が消えたそのあとには小さな小さな実を結べるさ
君はひとり 意味を携えて生きているのさ
誰かを愛したり
誰かに愛されたり
繰り返すんだ 途方もない旅の中 君は君の今を生きて
誰だって きっと同じ気持ちさ 泣きながら 少しずつ 生きる痛みも時が変える
それでも 今僕は生きてる 大きな命をこんな小さな身体にあずけて
流れる日々の中
何もかも失ったように 空っぽのままで
僕は今日を生きる
それはくだらないことだとしても
僕の血を分けた命はへたくそでも たったひとつの時代を生きる
蝶々結びひとつ 忘れられた思い出の片隅に残る
かけがえのないものよ どうか消えてしまわないで。