詩人:どるとる
瞳のスクリーンに映る 世界 それはまるで超大作の映画のよう
目の前を 流れる 車の群れを指で数えてる
なんとなく それとなく 始まっては終わるものを
目を閉じた暗闇の向こう 咲いた花
節穴のこの瞳でもちゃんと見えるかな
幕がひらいて 瞼をひらいて
まぶしいほどの光の中 そこにある世界を すべてと呼ぶなら
目には見えない気持ちや かすかな感情の揺らめきに心をうごかしてごらんよ
そっと目を閉じたら 途端に世界から隔離された気持ちになる
目の前を 行ったり来たりする 朝と夜
なにげなく さりげなく 咲いては散る命
耳をふさいでも なぜか消えない音色
誰もいない夜を包み込む静寂のよう
夜が明けてまた 朝になって
目をそらした先にも 続いてる世界が 逃げ場をなくす
ここにはないけど 確かに 存在するすべての 温もりに 手を伸ばしてごらんよ
産声が 上がる
どんな世界にも人のぬくもりや優しさがあるのなら
希望さえも嘘にはならない
幕がひらいて 瞼をひらいて
まぶしいほどの光の中 そこにある世界を すべてと呼ぶなら
目には見えない気持ちや かすかな感情の揺らめきに心をうごかしてごらんよ。