詩人:どるとる
旅に出るには理由なんかいらない
足が前へ前へと 何かに導かれていく
踏み出したその一歩から
世界は広がってゆく
流れ行く 風に聞いてみても 何もわからないよ
だから僕は地図も持たずに 旅に出る
今日も青い空を 気持ちよさそうに泳ぐような
白い雲のように心は 行き先を選ばず
思ったまま 気の向くほうへ 歩いて行く
笑ったり泣くことに説明なんていらない
ただ嬉しかったり悲しかったりするから
サイコロ振って出た目の数だけ
そんな旅面白くない
雨に降られるのもまた旅の 面白いところだ
だから傘なんて差さない 濡れてやるさ
突き抜けるような 青い空をただどこまでも
心に履かせたスニーカーで 目的もなく
その日暮らしも大いに結構 のらりくらり
口笛ひとつ 吹いて
風の呼ぶ声がしたら
また新しい明日へ
旅立つ 僕らは
夜を飛び越えて朝に出会う
今日も青い空を 気持ちよさそうに泳ぐような
白い雲のように心は 行き先を選ばず
思ったまま 気の向くほうへ 歩いて行く。