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詩人:さみだれ
ただひとつの不安定な塊になって
短い時間を
無意識に過ごしたい
歪んだ心の捉え方や
冷めてしまった感情の無機質な様を
地上に放って
私は魂の器だけを
不安定な塊の核にして
永遠にも思える短い時間を
無意識に過ごしたい
無意識であったならば
淫らな人類の幕は閉じた
進化の過程で失われていったものを
私たちはついに思い出すことはなかった
私たちはひどく曖昧であったし
水よりも固く
岩よりも柔らかかった
王たる威厳すら
獣どもの前では霞んでいた
驕るなよ
私たちはなんてことはない
ただの生命にすぎない
世界が不安定な塊で
その核となる魂の器は
あまりにも多すぎた
だから私はただのひとつの不安定な塊になって
永遠にも思える短い時間を
無意識に過ごしたいのだ
"あなたが"無意識であるならば!