詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕を見つめる君の優しげな瞳が 僕の心までも見透かせまいと僕は思っていたけれど 君の瞳は思うよりも僕を真っ直ぐに見ていたようだ 『裏切り』という言葉が僕らの今に似合うのはきっと僕の浮かれた気持ちが君を裏切る結果になってしまったから 嘘やごまかしも通じないあなたに 隠し事なんてできないのをわかっていたはず それなのに僕はなぜあのとき過ちを犯してしまったのか 今でもわからない 悪いのは明らかに僕なのに心許ない。