詩人:どるとる
僕という自由を気取り強がり吹かす雲はどこに向かうのか
目指す行き先はいつも真っ白け
宛のない旅
まさに其れ
頭まで雲のように真っ白だけれど
なんか文句でも?
神様も知らない世間知らずの雲の行方
僕のままでどこまで行けるかなあ
知ってみたい
知ってみよう
いつかこの夜が明けたなら
いずれこの夜が明けたなら
朝の訪れとともに旅に出よう 宛てなどないけど太陽が昇るほうへ 太陽が昇るほうへ
向かって歩いていこう
きっとその向こう
その果てに答はある
いつか答が出る
太陽のように昇るさ
雲は少し
陰のある顔で笑う
ふわふわ
してるだけが
雲じゃない
ほら自分が降らせた雨ならぬ自分がまいた種に被害を被る
そんな毎日幾度もあるさ
だから 泣くんだよ
雨を降らして
その強弱で悲しみは決まるんだよ
なんてねおそまつさま
少しだけ
立ち止まったら
またわからなくなる
雲の行方
太陽はどっちだ
いつも見失う
見失った場所で
野宿さ
テントを張り
焚き火を消して 眠る
そんな日々
いつでもスタート地点
宛てはそもそもない
だから笑える
ためらいなく
朝の訪れとともに旅に出よう 宛てなどないけど太陽が昇るほうへ 太陽が昇るほうへ
向かって歩いていこう
それなりでも
それとなくでも
雲の行方は
いつでも自由気まま
相場は決まってる
身勝手なほど
ラララ 其れのように
だから僕に宛てなんか聞かないでね
どうせ 明日というしかないことくらいわかってるならば
聞かないでね
行く宛なんか明日しかない
だからこそ僕はあえて言う
雲には宛などいらないと
たとえ説得力ゼロでも
自由な風が吹くかぎり僕は言う
雲の行方はそもそも皆無だと
いっそ一生行方不明でいい。