詩人:どるとる
笑わないでね 傷ついたってへこたれたって
雨にうたれたきのうの自分を
長い目で 見てね
言い訳ばかりのこんな僕でも
たまには泣きたくなることもあるさ
ただ 今だけは目を閉じたまま
夜の中に そっと 深く沈み込んだまま
夢に夢を重ねて ひたすら朝を待とうか
遠くの街の涙を 思いながら 忘れながら
今日は通り過ぎてく
見損なわないでね
間違ったって
下手くそだって
明日には今日の分まで笑えるから
見過ごしてね
あまってる優しさを ください
風が吹いただけだって笑ってね
ただ そこにある すべての形あるものへ
注がれていく 形のない心が 少しずつ
形をなしていくよ 今日も回る地球の片隅で
何気なく 繰り返される生と死
僕も 早く忘れなくちゃ
ゆらゆら 街明かり
夕暮れを待っていた
誰かの影 ひとつ
やがて 消えてく
あとにはただ思い出だけが 残って
ただ 今だけは目を閉じたまま
夜の中に そっと 深く沈み込んだまま
夢に夢を重ねて ひたすら朝を待とうか
遠くの街の涙を 思いながら 忘れながら
今日は通り過ぎてく。