詩人:流☆群
例えば
花瓶に咲く一輪のバラが
ちっぽけなことに笑って泣くあたしが
朽ちてなくなって
この世界から消え失せても
きっと何も変わらず時間は流れる
止まりもしなければ急ぎもせず
季節も自然に移ろい
あの子も幸せそうに笑って
いつかはみんな朽ちてなくなっていく身
それでも時間は流れつづける
死にゆく命もあれば生まれる命もあるから
世界はまわる
クルクルと
多くの悲しみと
それとおんなじだけの喜びを乗せて
時間は流れる
刻々と
多くの命の時を刻んで
その身朽ちゆくその日まで
2003/12/09 (Tue)