詩人:遥 カズナ
突然の風に音をたてて落ちた母の病室それに退院予定日が印される事は無かった…実家に戻れば会える気持ちのまま線を引くように裂いた音妻の病室出産予定日は近づき裂いた一枚を捨ててしまうのには虚しく丁重に紙飛行機にする…窓を開いて悲しい夢から覚めたような気がしても潤み出す景色めくるめく日々の向こうそよぐ母のもとへ我が子よ放てカレンダーの紙飛行機