詩人:どるとる
人を愛することって何をどうすりゃいいのですか
そんなことさえも知らずに
愛をえらそうに知ったかぶりで語っていました
きれいに飾り付けられた
傷ひとつない愛なんて愛とは呼ばない
愛を知るには まず人の愛にふれなくちゃ
それを愛だと名付けることもなく
私やあなたに さしのべられた手の中に燃えているぬくもり
どんなものより確かなその手応えが僕を愛してくれる
多分そんなひとつひとつのささやかな思いやりが唯一愛と呼べるものなんだよ
人に愛されるためにはどうすりゃいいですか
近道ばかり探してたから
気づけばこんな人気もない場所にいた
人は何にでも名前をつけようとするけど愛には名前なんていらない
名札をつけた愛なんてもう押しつけがましくって
愛されてくれと言わんばかりさ
だから愛なんて素っ気ないくらいがいちばん愛らしい
怒ってばかりの人がたまに見せる優しさ 照れ隠しの影に隠れた途方もない愛
本当に愛を知る人は愛を呼ぶとき けして愛だとは言わないし
愛を押しつけたりはしない
愛に名前をつけてしまえばもうそれは愛と名乗っただけのまがい物でしかないから
愛を知るには まず人の愛にふれなくちゃ
それを愛だと名付けることもなく
私やあなたに さしのべられた手の中に燃えているぬくもり
どんなものより確かなその手応えが僕を愛してくれる
多分そんなひとつひとつのささやかな思いやりが唯一愛と呼べるものなんだよ。