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[150596] 雨の日も好きになるような歌

詩人:どるとる


今日はあいにくの雨降り
空だけクラウディーならまだしも心までも沈む1日
傘の上 ぴちゃぴちゃと跳ねる雨粒が規則正しいリズムを刻みながらおどるよ

君の家に向かう途中
雨は僕の目の前に大きな水たまりをつくった

飛び越えられたらね
何もかもうまくいく気がした
靴が濡れるのも気にしないまま飛び込んだ水たまりの中
はじける水しぶき
キラキラと薄暗い
景色に光を散らせた

こんな歌で雨を好きになってもらえたら最高だ
ほら 出かけよう
雨は君を待ってる
雨だから出かけられないなんて古いのさ
雨だから出かけるのさ いつもは気づかない街の景色に会いに行こう

そして君はドアを開けながら僕に笑う
どうしてそんなに濡れてるの?
それはね話が長くなるんだけど聞いてくれるかい? ハニー

美しいレイニーデイ
降り止めば虹が架かる
悲しみだって過ぎ去れば喜びがやってくる
美しいレイニーデイ

喜びの前兆
悲しみの前触れ
とにかく水たまりをこえれば
ほら 君のような最高の褒美が待ってんだ

だから 水たまりなんか飛び越えて君も
雨は 雨はね そのために あるのさ

喜びが何倍にもふくらむのは 悲しみがあるおかげだ
簡単に手に入れられる喜びなんかなんの価値もないね
いつも晴ればかりの空なんかなんの美しさもないね
雨が降るから僕らは晴れたとき 最高の気持ちで笑えるんだ

気づいてほしいよ
雨だってね

今日もあいにくの雨降り
だけれど僕には
ハッピーデイ
それは幸せの前兆
はじまりの前触れ
雨が伝えているのさ
アスファルトもけずるような勢いでほら。

2009/11/29 (Sun)
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