詩人:どるとる
うつし世の片隅で 僕はひたすらに
自分という物語を書いている
何事もなく過ぎていく日々の中で
またひとつ季節は移り変わり
あと少しすれば この街も 白い服に着替えるのかな
平和すぎると めまいを覚えてしまうのは
刺激の足りない毎日に飽き飽きしてるからかなあ
贅沢な願いだとはわかっていても
この平和な毎日を 悲しいと嘆くことの出来る幸せに
気づかぬ僕には 目に見えている世界が
たまらなく 退屈で死にたくなる
つまらない小説の前書きのよう
行間にひとりよがりな私が見える
贅沢な願いだとはわかっていても
この平和な毎日を 悲しいと嘆くことの出来る幸せに
気づかぬ僕には 目に見えている世界が
たまらなく 退屈で死にたくなる。