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詩人:どるとる
僕らの恋は 加速しながらぐるぐる回って いる
それはまるで メリーゴーランドみたいでめまいがするよ
恋に酔ってくらくらした頭で
見つめた世界は滑稽なほど輝いてた
たまたま乗り合わせたような それでいて絶妙なタイミング
なんでだろう こんなにも近くて遠い距離 あと一歩 手が届かないのは
ああ もどかしいけど 歯がゆいけど それがラブストーリーというもの
些か夢は疎かにしていました へらへらと笑ってればただ
過ぎてく風のスピードで あっという間の出来事みたいに
車窓に映る あどけなかった僕ら
車窓に映る あどけなかった僕らはただ「恋をしている」それだけで 青春ど真ん中
一生懸命探していたはずのクローバーなのに あとになって気づいたんだ
どうして僕はそんなに必死になって 探していたんだろう
終わった恋の後味がほろ苦いのは
ああ ずっと前からわかってたけど それがラブストーリーというもの
同じ世界の中にいるのになあ
僕には もう 見上げた空と地面に咲く花ほどの距離で
もう会うこともないだろう
それでも きらめくような恋だった
懐かしい痛みは変わらず優しいまま描かれた絵のように消えない
瞳の奥遠ざかる 君を 見てた
たまたま乗り合わせたような それでいて絶妙なタイミング
なんでだろう こんなにも近くて遠い距離 あと一歩 手が届かないのは
ああ もどかしいけど 歯がゆいけど それがラブストーリーというもの
君と僕が選んだこの恋のエピローグ
そして新しい物語のプロローグというもの。