詩人:どるとる
「死にたいよ」なんてそんな言葉じゃ
世界を終わらせるには難しいだろう
そこにある悲しみや気にするほどでもない痛みに
僕らはいちいち名前をつけようとするけど
そんなものなんの慰めにもなりゃしないよ
何かが足りない それだけでこんなに
僕は生きてることが恥ずかしくて たまらないよ
目を閉じても 消えない光がある
耳をふさいでも 届く声もある
それだけで世界は僕が思うより 輝いて
明日の世界を照らす
雨の終わりを知っているなら
後悔を知らずに生きて行けるかな
空の青さに おだやかな日々にめまいを覚えるのは 幸せ過ぎるからだろうか
生きてることは間違ってないのに
明らかな確証 そんなものはない
だけどそれでも欲しがるのが人間なんです
すべての問いに答えがないように
すべての答えに問うことはできないよ
それだけで世界は僕が思うより優しくて
褪せた未来を染める
風がページをめくる
明日が動き出す
ほら 夜明けは近い
幸せはどしゃ降りの中
何かが足りない それだけでこんなに
僕は生きてることが恥ずかしくて たまらないよ
目を閉じても 消えない光がある
耳をふさいでも 届く声もある
それだけで世界は僕が思うより 輝いて
明日の世界を照らす。