詩人:どるとる
色褪せてゆく空の色
今日もまた
誰かの帰り道を照らす赤い夕日 その足元に影を伸ばして
悲しかっただろうか
うれしかっただろうか
あなたの1日は
どんな1日だったんだろうな
どんな誰にも同じように1日の終わりが来て
どんな誰も同じようにさよならと手を振るだろう
失ってしまうもの
引き換えに手に入れたもの
見えない傷を負うようなものさ
またひとつ 僕は何か大切なものを知る
だんだんわかる
だんだん気づく
だんだん見えるんだ
目の前を覆っていた霧が晴れるように
少し歩いて立ち止まる
あなたはまた
今日という1日を追い越して 明日を目指すだろう
笑えるといいな
楽しいといいなあ
やがて訪れる
明日が晴れでも雨でもね
どんなに悲しくたって涙拭わなくちゃ進めない
いつまでも立ち止まっていたって何も変わらない
失ってしまうもの
引き換えに手に入れたもの
見えない傷を負うようなものさ
またひとつ 僕は何か大切なものを知る
だんだんわかる
だんだん気づく
だんだん見えるんだ
目の前を覆っていた霧が晴れるように
耳をふさいでいたよ
目をそらしていたよ
今、ふさいでいた耳を自由にして
閉じていた目を開くよ
そして見えるもの
聞こえるもの
それが全てだろう
それが答えだろう
だんだん出来るさ。