詩人:快感じゃがー
足音に敏感になってる
私は
とにかく臆病だ
硝子の心なの。
言って
少し
しをらしく
引き攣り笑って
本当は
物凄く図太い奴だと
また
認識しながら
今日を終えた
世界は
さり気なく
さり気なく
回っている
だけど
私は
現実から遠のき過ぎた
憂き世に
漂う
ただの浪人
言葉を少しだけ
並べるのが好きな
暇人
それは
気づけば伸びてる
前髪だとか
気づけばやって来る
好きな番組の曜日
みたいに
当たり前のように
当たり前のように
とても
とても
当たり前のようで
何の疑問もなく
学校に通って
友達に囲まれて
部活に励んで
恋をして
就職して
結婚して
出産して
当たり前なことが
私には
奇妙な風景でしか
無くなってしまって
本当に本当に
俯瞰が
得意になってしまったんだな
って
嘆いた
傍観者は
もっとも愉しく
そして
つまらない人種
だったよ
何処かにあるはずの
大切な意義
飛び跳ねて
目覚めて
眠れないくらいの
そんな恋がしたい。
なんて。
パズルは
過程と
作り上げた達成感より
壊す瞬間のほうが
美しい気がした