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詩人:どるとる
枕に顔をうずめて泣く夜はいちばんこの世界で愛してる人をかぎりなく思う夜
思いはあふれすぎて海原を広げてしまうくらい
一途な思いとは世界でただひとりの人だけを思うことをいうんだろう
僕が君を愛するように誰かもまた今日誰かを思っている
まだつぼみのままの恋も花が咲いた恋もあるだろう
だけれど僕は誰よりも君を思っている
今すぐ抱きしめたいよ
でも愛し合えば愛し合うほどに心に生まれる愚かな余裕
もしも ゆるされるなら君ひとりだけを僕だけが独り占めしてみたい
ラブソングというにはちょっと程遠い
かっこつかない
どこかつくった人に似てる不器用な言葉散りばめられた愛の歌
届けたいのは世界でひとりだけ
そう 君だけです
どうか 君も枕に顔うずめ泣くような悲しい夜は僕の歌を思い出してね
君のためなら精一杯死ぬ気で歌うから
どうかお星さまに願うよりも先に僕の存在を思い出して
そして いつだって呼んでください
僕は君の必要なときにだけ夜の隙間からそっとあらわれるから
こんなふたりの関係
それでも愛はたしかに光ってる
ほら いつのまにか君も僕を愛してしまう
そんな気持ちが君の心のつぼみをひらかせたんだよ
僕らは今日も寄り添いながら夢を見る
口ずさむのは僕がつくったこんな愛の歌
ここまで気に入ってもらえるとは思わなかったよ
生まれ変わっても歌えるような歌だわ
君はそう言って僕にキスした。