|
詩人:さみだれ
ヴェルレーヌさん
見ていますか
現代における詩の有り様を
ヘッセさん
見ていますか
夜が生んだこれらの詩を
私たちはついに
詩の域を出ました
恋を詩に
社会を詩に
思想を詩に
私はこれらの詩を好きにはなれません
現代におけるこれらの詩を
私はいよいよわからなくなりました
あなた方が書いてきた詩が
読めなくなってきたのです
それは頭がおかしくなったのでも
目が悪くなったのでもありません
自然に
雨や雪と同じに
自然にそうなったのです
私が書く詩は日が経つにつれ
痩せこけて、歩くこともままならず
風すら刃になり
心は弱々しい灯を揺らしています
(言葉がひとつ死にました)
私が純粋であった頃
あの頃の詩こそ最も崇高であったと感じます
今
他者の詩を読むとひどい憎悪を覚えます
しかし詩を書くことをやめられないのは
私が完全に壊れたからでしょう
狂ったように私は演じるでしょうか
私の電子基盤はもう
あなた方の詩を焼いてしまった