詩人:どるとる
手首に走る いくつもの痛々しい傷跡
そんなふうに痛みでしか生きてることを
確かめる術がないんだろう
僕は遠くからただ眺めてるだけ
その傷跡の向こう側にはきっと いくつもの苦しみや悲しみがあるのだろう
濡れなくていい雨なのに 君はどうして
弱い立場にいる人を苦しめるの
あなたも寂しいから そうなんだろう?
お願いだ神様 もしも僕の声が聞こえるなら 僕を傷つけることでしか 生きてることを確かめられない
あの人の心を救ってあげて下さい
明日も雨は 君も僕も濡らすだろう
それなら同じ痛みを持つ者どうし手を繋ごう
実の子供さえ殺めてもいいような
そんな理由はどこを探しても無いけど
あなたにはそうすることでしか
心を支える事が出来ない
子供の体に刻まれた痣や 傷跡の一つ一つ 眺めてはまたあなたは
自分のやったことに気づくだろう わかっているんだよそれが悪いことなんだって
それでもどこかでまた歯車が狂うよ
死にたいと思わせるような 世界ならば最初から ないほうがいい 生きたいと心から思えるようになりたいとあなたは今日も思ってる
明日もまた傷は この手首に増えるだろう
だけど本当の傷は見えない心に刻まれるんだ
お願いだ神様 もしも僕の声が聞こえるなら 僕を傷つけることでしか 生きてることを確かめられない
あの人の心を救ってあげて下さい
明日も雨は 君も僕も濡らすだろう
それなら同じ痛みを持つ者どうし手を繋ごう
どんな形だっていい 少しずつあなたも僕も 誰も傷つけず誰も傷つかない生き方を探そう。