詩人:36
俺が反抗期をやめた日その日は高熱に苦しんでいたおかんは看病をすると仕事を休んだ反抗期の俺にはそれが嫌だったおかんは寝て治そうとする俺の布団に手を乗せトントンとまるで幼児を寝かすようにやわらかいリズムを刻むたまらなく嫌だった心底やめてほしかったでも身体の方は高熱の苦しみが少しやわらぎすんなりと眠りにおちたなぜだろうおかんの手のぬくもりが俺の苦しみをやわらげたその日俺は反抗期をやめた