詩人:空白
どこからが嘘で
どこからがホントで
いつから生きてて
いつ死ぬのかとか
建前はどれだけ
使えばよくて
本音は常に
隠すのかとか
科学はどこまで
ヒトを壊して
堕落をいくつ
創るのかとか
天国には
また暮らしがあって
地獄には
絶叫があって
どちらがより
苦しいだろうかとか
理性があるから
人間であり
欲望があるから
人間である
矛盾とか
幸福の中の不幸と
不幸の中の幸福は
どちらが大きいとか
心は何処にあるの
僕は誰なのとか
感情はほんとに
電気信号や
病気みたいな
名前のせいなのとか
答えのない問いを
幾つ
上げられて
ヒトはどれだけ
取り敢えずの
解答を
作るのだろうとか
僕らは
答えが欲しいのか
それとも
疑問が欲しいのかとか
僕らの脳は
言葉を覚えたことで
進化を止めたのか
それとも退化
し続けているのかとか
くだらなく
無意味で
無価値で
でも僕の心を
とらえて離さない