|
詩人:右色
毎日だいたい同じ時間に目が覚めて
枕元の目覚ましは
だんまりを更新中
毎日だいたい同じ道を通って
だいたい同じ場所へ
走っても歩いても
同じ時間
ギリギリセーフ
毎日だいたい同じようなことをこなして
毎日だいたい同じ道を帰る
ずっとだいたい同じ感じ
でも毎日少しだけ違う僕がいて
毎日少しだけ違っていた
どんな違いだったのか
楽しいとか
悲しいとか
そういうものを言えるだけ並べれば
少しは正確に言えるかもしれないけど
それは思い出になる前の
とても柔らかい気持ちだから
今はまだ
いえない