詩人:どるとる
続きの物語が ページの向こうで
僕らを手招きして 呼んでる
さあ扉を開けたら 色とりどりの世界
勝手に 色づいていくわけじゃないんです
誰かが 笑ったり泣いたりするから
はじめてモノクロの世界が色づいてく
ハルモニア 遠い 遠い誰かの願いが
花咲く季節の真ん中で そっと
日だまりの中に とけている
叶わなくても 空に届かなくても
それは いつしか 蒔いた種が
瞼の裏に花を咲かすような
目には見えない かすかなときめきが
キラキラと 輝きを放ってる
そしてまた続きの物語が
柔らかい春の陽射しの中に
たったひとつの幸せを描くでしょう
忘れたあの痛みさえもなんだか
今では愛おしくて抱きしめたくなる
新しい世界の窓を開け放とう
ハルモニア 花びらの一枚一枚に
映るそれぞれの暮らしの片隅
湯気を立てて 揺れている幸せ
雨降りのあとに架かる虹のかたち
たとえば悲しみが残す影
涙が置いていった晴れ間の兆し
誰かの口笛が風に乗って聞こえる
ああ 笑うことがこんなにも気持ちいい
当たり前なことが当たり前のまま変わらない
ただそれだけで今日はいい日だ 明日もいい日だ
ハルモニア 遠い 遠い誰かの願いが
花咲く季節の真ん中で そっと
日だまりの中に とけている
叶わなくても 空に届かなくても
それは いつしか 蒔いた種が
瞼の裏に花を咲かすような
目には見えない かすかなときめきが
キラキラと 輝きを放ってる。