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詩人:どるとる
アカシアの花が風に揺れる
なんとなく僕は ぎこちなく
笑ってみせたけど 笑えてなかったね
手探りしても見つからない
愛なんていらないって言ったけど
そんな見え透いた嘘はもうつけない
喧嘩したあの日の夜から すれ違う背中合わせの日々が続いてて
なんでもっと素直になれないんだ 僕は自分が嫌いになる
僕は僕が愛せる僕になることより君が好きになってくれる僕になりたい
知らない駅で降りたときの気持ちに
よく似た寂しさを 覚えたよ
いつもの街が いつもとは違うようだ
君がいたから 平気だったことも
君がいなけりゃ 出来ないよ
ジャガイモの剥き方もわからない
ごめんね その一言がどうして言えないんだろう
意地を張ってる場合じゃないのに 早く謝ってしまわなければ
僕はすべての人に嫌われても君一人にだけ愛されていれば幸せなのに
君がいなくなって はじめて気づいたいろんなこと
くだらなくてばからしくてでも大切なこと
引き出しをいくら探しても 探し物が出てこない
「ねえ」って声をかけるけどすぐに思い出す
ああ君はもういないこと
その時たまらなく悲しくなる
喧嘩したあの日の夜から すれ違う背中合わせの日々が続いてて
なんでもっと素直になれないんだ 僕は自分が嫌いになる
僕は僕が愛せる僕になることより君が好きになってくれる僕になりたい
なりたいのにもうなれないんだね。