詩人:どるとる
スライドショーみたいに
いちいち 今日と明日が入れ替わる
そして昨日の今日は明日になって 今日の今日は昨日になる
数えきれない程のまばたき
瞬間だけわずかに遮られる
視界の中で見えた君の涙
目をそらすその先でも
君は消えなくて いつだって
僕がいくら目を伏せてても
君は僕をまっすぐ見つめてる
そのまなざしが あまりにも
きれいすぎて 僕は君と目を合わせられない
スライドショーみたいに
まばたきするたびに世界が変わるなら
1秒前の世界と1秒後の世界とでは なにが違うだろう
僕が見てる世界と君が見てる世界は
限りなく同じ筈なのに
何かがやっぱり違うから
目をつむっても耳をふさいでも
君は君のままで 僕の中で
確かな輪郭で 存在している
そのまなざしは 僕を疑う目ではなく
僕をどこまでも信じる目だ
何度でも まばたきは繰り返され
そのたびにリセットが出来るなら
もう一度 つまずいたところから
歩き出していこう
振り出しからのスタートだ
目をそらすその先でも
君は消えなくて いつだって
僕がいくら目を伏せてても
君は僕をまっすぐ見つめてる
そのまなざしが あまりにも
きれいすぎて 僕は君と目を合わせられない。