詩人:どるとる
悲しいときも嬉しいときも涙は出る
同じ涙だけど違う涙が出る
いつの間にか頬に涙がひとつまたひとつ
降り始めた雨のように
小雨が少しずつ 大雨になって
川をつくった
泣いていると必ず
誰かの優しさが それこそ陽射しのように
涙でずぶ濡れの僕を照らしてくれる ほらもう涙は跡形もなく乾きました
あなたが悲しいと僕まで悲しくなる
他人の涙を見ると僕も泣いている
目をそらすことなんか出来ない
それが大事な人ならなおさら
伝わるはずもない痛みなのにどうしてなんだろう
あなたの痛みがわかるよ
あなたが僕に優しくしてくれるように
僕も誰かに優しくしたいな
雨に濡れてるように悲しみに 一人ふるえる人のそばに寄り添える人になりたい
数えきれない 悲しみを
数えようとするから 悲しみは いくらでも増えていって
小さな喜びが見えなくなる
でも いつまでも降り続く雨なんかない
太陽は 雲間からでも差し込むんだよ
それを知っているのなら晴れるのを待つんだ
泣いていると必ず
誰かの優しさが それこそ陽射しのように
涙でずぶ濡れの僕を照らしてくれる ほらもう涙は跡形もなく乾きました
涙に濡れていた顔に
かわりに咲いたのは
雨上がりの虹のような 満面の笑顔。