詩人:どるとる
終電間際の電車にあわてて飛び乗って左右に肩を揺らす規則正しいリズム刻む 窓の外に映る 景色が過ぎてくはるか かなたへいろんな人の人生のほんのささやかなワンシーンを乗せて走る今日流した涙も 浮かべた笑顔もさまざまな人の人生模様がある中で 僕の人生のちょっとしたワンシーンに重なるように ダブるように 焼きついて離れない やわらかな痛みやさしげな誰かのぬくもり頬に触れてすぐに吹き抜けてゆく夜風。