詩人:どるとる
「世界は 誰かの 犠牲の上に 出来ている」
それは まるで 誰も知らないことのように
僕らは 笑いながら 戦争や 差別を踏みつけにする
あなたの中に 私がいて
私の中に あなたがいる
同じ 世界に 存在する命
あなたの 痛みが伝わるように
あなたの 悲しみや喜びも伝わるよ
残らず 全部 全部
僕はあなたの 一部でいたい
思い出に 焼きついて
離れない 離れたくない
この気持ちは 冬中夏草
あなたの その体に 刻み込む 愛のしるし
世界が もしも たったひとつの定理なら
そんな小さな箱に閉じ込めてしまえば
僕らには 居場所なんて何ひとつないんだろう
朝の中に 夜があって
夜の中に 朝があって
昨日と今日は 違うのに同じ世界
あなたの 見てるものと
私が見てるものは
限りなく 違うのに等しく同じ
せめて ひとつになれない体なら
精神世界に ダイブして
想像の中で ひとつになる
この気持ちは邪でも
愛と名づければ
なんて それらしいんだろう
小さな 針の穴から
眺めてる 世界は
目を凝らせば凝らすほど滑稽で 笑えるね
どうしてこんなにくだらないことを
真面目に 積み重ねてるのか 僕らは 繰り返すだけ
世界が終わるまで
僕はあなたの 一部でいたい
思い出に 焼きついて
離れない 離れたくない
この気持ちは 冬中夏草
あなたの その体に 刻み込む 愛のしるし。