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[188141] はぐれ者

詩人:どるとる


日が落ちた狭い路地にも
幸せは あるのなら見せておくれよ
猫が低い声で鳴く そんななんでもない
景色を ただ 眺めているだけ

開けたドアを閉めるような 同じ動作を繰り返して
やがて くたばるのを待つ 僕は孤独なはぐれ者

生きることが正しいとされてる世界であろうことか僕は今すぐ得られる手近な死を望んだ
答えはいつも ぬるま湯のような 幸せに浸かってるうちに なんとなく曖昧になって ぼやけて消えた

夢から覚めた僕は ぼんやりと部屋を見渡していたよ
他愛ないことで苛立つのは時間の無駄だから お止めなさい

本音を隠した言葉で 互いの腹を探る会話
早く終われと わざとたまに 間をあける

正しさなどは あやふやな 形も色もないものなのに 型にはまった生き方を 押し付ける世の中
僕は背中を向けて ルールに縛られた世の中を嫌い 自由を求めて生え揃わない羽根で巣立った一羽の鳥

ああ また 誰かが悲しみに頬を濡らしてる
変わり映えのない日々に「特別」を求めるあまり
退屈な毎日がたまらなく 苦に思える

生きることが正しいとされてる世界であろうことか僕は今すぐ得られる手近な死を望んだ
答えはいつも ぬるま湯のような 幸せに浸かってるうちに なんとなく曖昧になって ぼやけて消えた。

2015/05/02 (Sat)
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