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詩人:どるとる
あなたがくれた ぬくもりが まだこの右手に残っている
あなたがくれた あの笑顔が思い出の中に残っている
どれだけの時間が流れていっても
いつまでも変わらないものは あるさ
僕は君を愛していた
君も僕を愛していた
でも何かを間違えた
何を 間違えたんだろう?
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
僕が与えた ものは数えるほどで たいしたものはない
気づけばもらってばかりいたよ 優しさもぬくもりも
僕の駄目さを 笑ってくれていたのは
あなたが僕にまだ 信頼を置いていたから
僕は 君にとってどんな存在でも
いつだって君に恥じない生き方をしなくちゃいけなかった筈なのに
僕が思うよりずっと君は 僕を思っていて
だけどそんなことさえ僕は 気づかなかったんだね
だから、君は最後のチャンスをくれたんだろう
僕は自らそのチャンスを逃したんだろう
君がくれたたくさんの愛を 蔑ろにした 僕を 君は 許せなかったんだろう
ああ 君が好きだったいくつもの場所 いくつもの景色
ひとつひとつ 思い出していたら
今さら涙が 頬をこぼれ落ちた
もう一度 やり直せるなら 僕はいくらでも変われるのに
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
それでも 愛し続けてくれた 君に 贈ろう
宛先のないラブレター
僕は やっぱり
まだ君を 愛しているみたいだ。