詩人:どるとる
はみ出したままの寂しさが
思い出の中にしまえない
たった一度のさよならさえ言葉に出来ない
裸足になって いっそすべてさらけ出してしまえたらどんなにいいだろう
ただ 笑ったり 泣いたりするだけの
ありふれた 繰り返しを眺めてる
雨のち晴れでまた雨が降る
変わらない 世界をどこかで愛してる
瞼の裏に 広がるイメージ
それはいつか見た景色
スクリーンのようにありのままを映し出す
窓を開ければ 昨日と何ら変わらない世界が少し遠くなる
違いを探そうとするんだけど
むなしい間違い探しに終わるよ
満ちては引いてく波がまた満ちてく
ぼんやりとした幸せに包まれてる
ああ 浅い眠りに
落ちる間際
かすかに見えたちっぽけな光
幸せとは そんな曖昧な 少しのまどろみのかけら
ただ 笑ったり 泣いたりするだけの
ありふれた 繰り返しを眺めてる
雨のち晴れでまた雨が降る
変わらない 世界をどこかで愛してる
いつの間にか長い夜が明けている。