詩人:どるとる
誰にも見つからないように寂しさを隠した
下手くそなその場しのぎの嘘で寂しさを隠した
誰にも 見られたくない傷跡は
誰かに 気づいてほしい傷跡だ
歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする
どこまで歩くのかな
いつまで歩くのかな
涙があふれそうな時は誰かにそばにいてほしい
否定するより先に 認めてくれる
生き方を間違ったっていいんだよって
笑ってくれるような
そんな 誰かに会いたい
歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする
なくした 何かが
記憶の底で光ってる
それが思い出
風に揺らいで 少しだけ思い出した。