詩人:どるとる
目を閉じて 耳をふさいだ世界には
ただ 暗闇と無音が世界の仕切りをなくす
用意された 体と心を傷つけながら歩いていく
この世にあるすべてのありとあらゆる対をなすもの
僕の影は 行き場をなくしてしまうよ
誰かが 僕の存在を否定してしまったら
その日、僕は誰よりも愛さなくちゃ
いけないはずの自分自身を嫌った
繰り返される夜と朝の真ん中で
行ったり来たりする意識と無意識
振り子のリズムに合わせて呼吸する命
始まりと終わりがすれ違う世界で
今日も僕らを かたどる静と動の波。
2015/05/24 (Sun)