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詩人:千波 一也
付け足されてゆくことがあって
それはとても
喜ばしい
差し引かれてしまうことがあって
それはとても
痛ましい
あなたの暮らしは
わたしの暮らしでもあり
わたしの途は
あなたの途でもあり
日々の価値は淡々と
プラスマイナスで片づけられてゆくのかも知れない
ただ
幸か不幸か
わたしたちは計算機ではないので
プラスが続けば不安になるし
マイナスが続けば支えにまわる
プラスマイナス
その計算の先にある答はいつも
ウィズ
一日一日がとても愛おしくなるような
誰からも教わらない
おのずと覚えてゆく魔法の公式
付け足しながら
差し引きながら
幸せとの待ち合わせを高らかにうたう
あなたとわたし
プラスマイナス・ウィズ