詩人:あぃこ
忙しく移りかわる
街の色 輝き 人々
その中に
ふわふわと
漂う僕
何がしたい
何を欲す
わけでもなく
ふらふらと
波にまかせてゆられてる
たゆたう七色のパラレル
綺麗なビジョンに目もくらむ
弱い僕
嘘でぬりかためた殻
雑踏のなか
音もなくしのびよる
黒い影
小さな僕は
弱虫で泣き虫な僕は
きらびやかな理想で飾りたてた
きらめく七色のパラレル
ぱらぱらと崩される
足元の殻が音をたてる
にやにやとうずくまる影
満足か?
人波のなか
すれちがう人皆バカにしてた
さげすんでた
でも違う
ホントは
気付いてほしかったんだ
顔をのぞかせた本来の僕
ねえ
僕はここ
早く見つけて
影がカラカラ笑った