詩人:メイ
ちっちゃい頃
スーパーマリオに
なりたかった
オーバーオールに
赤いシャツ
Mの字の赤い帽子に
ヒゲを生やしたオヤジ
なんであんなのに
なりたかったのか
なんて今になれば思う
だけどそんなマリオが
カッコ良くて憧れた
悪者にさらわれた
姫を救うべく
立ち上がった配管業の
ヒゲオヤジ
だけどそんなマリオが
カッコ良くて憧れた
数多の敵キャラや
トラップを乗り越え
砦の強いボスにも屈せず
やられては立ち上がり
やられては立ち上がる
キノコで大きくなり
フラワーで火を放つ
スターで無敵になり
マントで空を飛ぶ
僕のヒーロー
スーパーマリオ
見た目はあんなんだけどさ
だからね
ヒトの価値ってのは
格好がどうの
見た目がどうの
じゃないんだよね
要は
何をやるか
何をやれるか
何をやったかってこと
それを僕に教えてくれた
そう夢を与えても
くれたんだよ
あのヒゲオヤジは