詩人:柚
昼間 少し昼寝をしたせいかな
家族が寝静まった今も
まだ目が冴えているよ
こんな時は
風の音がいつも以上に
強く聞こえる
遠くのバイク
加湿器の音に
耳をふさいでみたり
真っ暗な部屋の中
布団を頭からかぶった
明日は雨か
そう考えているうちに
どうしてもやっぱり
あなたの顔が浮かんでしまう
あなたでいっぱいになりたい
体の奥深く
心まで
あなたで染まりたい
溶けてどちらかわからないくらい
混ざり合いたい
あの優しい声も
温かい大きな手も
キレイな瞳も
ふわりとした黒髪も
そのしなやかな指も
どうかこの夜だけは
私 私だけのものでいて
体中がぎゅっとする
切なくなって
泣きそうになる
きっと私
あなたを好きより愛してる