詩人:どるとる
まばたきの数秒がひどく 勿体なくてでっぱなしの水道みたいアセチレンの匂いと下水道の匂いが思い出だなんてばかばかしいね煮え切らなくてもどかしいどこまでも続く道その向こうの街薄すぎる財布とやたら 高い家賃割に合わぬ現状借金の催促と止まったままの電気広がる箱庭には夢は欠片さえもないただ広々とした孤独が 今日も亭主の帰りを待っているここは夢の惑星引き返す道はない。