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[188372] さびしさという街まで

詩人:どるとる


僕らには 居場所なんてない
だから 容易く孤独になってしまう
いくつもの扉を開けても
いくつもの坂を上がっても
或いは下っても
扉の向こうはいつも明日
雨のち晴れを繰り返すだけ
続いていく
悲しみも 喜びも
たくさんの
思い出を 抱えたまま流れていく
逆らうことなんて
出来やしない

僕らには 形や色なんてない
だから 命は 輪郭さえぼやけてる
この 名前のない痛みは
死ぬまで 僕を離さない
せめて 報われないなら
もう 這い上がれないくらい沈みたいよ
さびしさという街まで。

2015/06/04 (Thu)
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