詩人:どるとる
僕らには 居場所なんてないだから 容易く孤独になってしまういくつもの扉を開けてもいくつもの坂を上がっても或いは下っても扉の向こうはいつも明日雨のち晴れを繰り返すだけ続いていく悲しみも 喜びもたくさんの思い出を 抱えたまま流れていく逆らうことなんて出来やしない僕らには 形や色なんてないだから 命は 輪郭さえぼやけてるこの 名前のない痛みは死ぬまで 僕を離さないせめて 報われないならもう 這い上がれないくらい沈みたいよさびしさという街まで。