詩人:さみだれ
煙たい
月
大量の光が
ホログラム
天頂
祈りに長さなどない
背にべったり
張りついた
やな感触の
君の名前のついた
胸
最上級の皮肉を
囁いていやがる
俺は今
実像となった
名高い石膏に
祈りを捧げている
お前たちは
天頂に向けて
祈りを捧げている
見えるか
天蓋に
べったり張りついた
身の毛もよだつ
鏡の姿
月と呼ばれたそれは
高らかに笑い
なじる
俺は
最高級のタバコを
吹きつけてやった
できるなら
背にべったり
張りついた
やな感触の
これを
天頂に向けて
放りたい
ちっ
まだ囁いていやがる
劣等品の僻みを
2012/12/25 (Tue)