詩人:どるとる
何もかも忘れたい
何もかも覚えていたい
矛盾した 気持ちが
僕の中で 空回り
手を伸ばして
そばに引き寄せて
それを 無理やり
愛と呼んだ 昨日
そして日は暮れてあなたの声に抱かれて
こんな小さな世界でもちゃんと愛されてるって気付く
持てるすべての言葉をなくしたとき
残された気持ちが まだ君を 欲しがるなら
それは 紛れなく愛と呼べるだろう
何もかも 要らない
でも出来ればすべて欲しい
何がほんとで何が嘘なのか
僕でさえわからない
正しいように
振る舞っているだけ
時々 それが滑稽で
ばからしくなるのは何故?
たとえば 玉ねぎを切るとき涙が出るような
どうしようもない 悲しみのせいで 生きていることが辛いなら
下手な強がりはやめて弱さを見せてよ
涙を流す素直な君が そこに見えたとき
僕は 抱き寄せてよくやったって言うよ
結果ばかりに 目がいくそれが 世の中だ
でも過程を無視されちゃたまったもんじゃないのです
失敗したって躓いたって精一杯頑張ったのは 本当だから
この涙が知ってる
そして日は暮れてあなたの声に抱かれて
こんな小さな世界でもちゃんと愛されてるって気付く
持てるすべての言葉をなくしたとき
残された気持ちが まだ君を 欲しがるなら
それは 紛れなく愛と呼べるだろう
僕にはやっぱり君が
君にはやっぱり僕が
いなければ いなければ
幸せにはなれないんだろう。