詩人:どるとる
なんでもないって君は笑う
だけど何かがあるときは必ずそう言うね
同じ時間を過ごせば嫌でも嫌なとこも見えてくるけど
無駄なことなど 何ひとつなくって
君が 今 何を迷い悩んでるか
知るための 手がかりになるよ
そして日は暮れて
街並みに 影が差し
足元もうまく見えない
君が 僕に背を向ける時は
必ず いつも 寂しい時だから
何も言わずに 後ろから 抱きしめて
無理してる君の 涙を 包み込みたい
キッチンで 料理をする君の手を止めて
しばらく 二人で泣こうか
フライパンの上で焼ける野菜焦がしてもいいから
強がるって 強さじゃない
素直に泣ける人のほうが強いんだよ
勘違いしちゃだめさ 強がりなんてカッコ悪いよ
泣きたいときは泣けばいいのさ
道に迷い 途方に暮れるなら
こんな僕でも少しは役に立てる
やがて 夜になって
寂しさもよりいっそう
つのって涙になっても
知ってるよ 君が僕に心配させまいと
隠れて一人で泣いていること
その気持ちは嬉しいけど
気持ちだけ受け取っておくよ
僕の前では嘘なんか つかなくていいから
悲しいときは 遠慮せず泣きな
少しくらい 大人げなくても その前に人間だろう?
同じ時間を 積み重ねたぶんだけ思い出が 増えていって
そしていつか そんな思い出を お土産に空に昇れたらいいな
君が 僕に背を向ける時は
必ず いつも 寂しい時だから
何も言わずに 後ろから 抱きしめて
無理してる君の 涙を 包み込みたい
キッチンで 料理をする君の手を止めて
しばらく 二人で泣こうか
フライパンの上で焼ける野菜焦がしてもいいから
僕になら どれだけ迷惑かけてもいいから
僕は迷惑なんて思わないから。