詩人:小さな貝がら
腕が探している
たった一つあの日の
温もりだけを求めている
あんなに心が痛くなるなんて
自分の中にあったんだね
信じられない瞬間だった
いつの間に私は
こんなに必要としてるんだろう
ケンカしたばかりの次の日でも
声だけでは不満で
顔が見たくなったりして
ちょっとつっぱねて見ても良かったのに
心が耐えられなかった
ケンカしたら消えたくなって
生きていたくもなくなって
あなたに必要だって言われる迄
生きていても死んでるのと
同じ位の気持ちで
情けない程貴方に恋して
情けない程貴方を愛して
情けない程貴方を必要として
何処かへ連れ去ってよ
ずっと傍にいてよ
何故傍にいないの?
自分が悪いのに
貴方のせいにして
貴方になんて
相応しくない女(ひと)ね
だけどあの日の幸せが
忘れられなくて
あの日に戻りたくなって
笑われてもいいや
誰かに馬鹿にされてもいいや
貴方が好きな事
この事実を
貴方が解ってくれたら
それでいい