詩人:黒夢
僕等が笑った場所。
僕等が授業を受けた場所。
きっといつの日も、僕等はこの場所で笑っていた。
白い壁にもたれて、いろんな話をした。
古びたロッカーの上に座って、先生に怒られた。
きっとそれが、僕等の日常だった。
1日の半分をこの場所で過ごして
そしていつもこの場所が笑顔の中心。
いろんなことで一喜一憂してくれる友の存在。
それを包み込む、この場所の温かさ。
心地よい、僕等の教室。
ああ、もうこの場所には戻れない。
寂しいね。
もっとここに居たかった。
特別なものなんてなかったけど
この場所自体が、僕等にとって特別。
息苦しく感じた時もあった。
こんな所に居たくないと思ったこともあった。
それでも、僕等の居場所はこの場所に在った。
きっと来年も、その先もずっと
この場所は変わらない。
沢山の、この場所から巣立っていく人々の『思い』を残し
この場所は在り続ける。
お礼を言って、歩き出そう。
いつも僕等を見守ってたこの場所に、挨拶をしていこう。
『ありがとう。
頑張ってやっていくから、応援しててよ。』
ありがとう。
僕等の教室。