詩人:人魚日和
「わたしが完成された女性になるのを待つより、完成された女性を探したほうが早いよ」
送信ボックスにしまいこんだ心のかけら
前のケータイだか前の前のケータイだったか
もう何年前なのか
何を思っていたのか
あのときの私、元気ですかー?
死んだ人魚の眼をしていた日
海に還りたい?
平気
潮騒があの日の貴女を連れてくる
想い人と永久に繋がりたかった強く願った
あの人のために自分を殺そうと思ったできなかった
嗚呼、撃ち抜きたい
散々狂い叫んだ
あれは何年前なのか
何を思っていたのか
前のケータイに永久に眠る恋心
さぁ未来に戻って、
あの日の君は、ここから見守るから
だから私のように、後悔はしないで