詩人:番犬
地上のあちこちで
世界の切れ端で
若者や年老いた夫婦が
砕け散ったダイヤモンドみたいな
世間の賑やかさに
古びた街並の華やかさに
それ相応の快楽を見つける頃
ハーベストの丘で
月だけが見守る地下室で
俺達はジョイントに
祈りを捧げるように
静かにチルしよう
生まれ育ったゲットーで
今も変わらないであろう日常に
想いを寄せながら
今夜限りのセッション
ジャムを繰り返すんだ
泣きながらステップ
足も腰も腕も止まらない
なんで生まれてきたとか
なんで苦しむんだとか
そんな疑問があまりに無意味で
音と人がセックスしてるだけの
閉じられてるけど塞がれてない
そんな深い深い空間で
俺達は踊り続けよう