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詩人:高級スプーン
目の前にある吊り革
輪っかが
プラプラ揺れている
小さすぎて
首は吊れないな
気持ちは
成長しないのに
頭ばかりが
デカくなる
だから
差し出された手にさえ
イライラしちゃって
なんか言ってる
なんか聞こえる
なんか死にたい
その程度で
なんか生きてる
かと思えば
真剣で
何にかって言うと
欲しいものが
手に入らないとかで
ブチギレでマジ
嫌になる
嫌になる
嫌になる
なんか嫌になる
なんだかね
捨てられたオモチャ
みたいなね
絶対に手に入らないのに
探しているような
見つからないよ絶対に
早く逃げて
轢かれちゃう
いつもは忘れて
時々泣いて
電気を消して
おやすみなさい
隣からする物音が
気になって気になって
明るくなるまで
なんか起きてる