詩人:小さな貝がら
あなたの声に甘えていました
大人になっても
何かあればいつでも会えると
いつでも声を聞けると思ってた
少しくらい電話に出なくても
そんな事日常茶飯事
きっと又携帯に気づいてないんだろう
変に触って音出てないんだろう
自分の勝手な都合でそう思ってた
そう思いたかった
最後まで私に心配掛けたり
大変な時も大変だと
弱さを見せる事無く
生きてたんだろうね
信じたくなかった
信じられなかった
あなたが遠くの世界に
旅立っていたって
もう会えないんだね
もう声も聞けないんだね
もう甘えられないんだね
あなたの昔の写真がありました
綺麗でした
あなたの携帯には
あなたが3年前に
自分で撮った写真がありました
消せない 消せない
心の中に
私が収めていたとしても
消せない 消せない
そっと私の指で
その写真触れば
温かさが伝わるから
あなたに甘えられるから
何も出来ない 私でごめん
天国で幸せに過ごせます様に
母へ